その準備はできていた

人文系院生になってしまった。

雲の

ぼーっと雲の動きを見た。
どちらかというと精神は悪い。
高いチーズは身が震える味がした。
濃密な快楽はいつもそうかもしれない。
だが、いくらそうでも、それが何なんだ。
お金を払って飯を食い、ありがとうございましたと
言うとき、僕はお金に価値を認めてんのは偶然なんだからなって気持ちに、んーまぁほとんどならないけど。
ふと思うことはある。君が何か知らんが働くのはたまたま金に価値があって、世界はこうなってるだけで、そうでないことはありうるのにそうしていることに、感謝を?
感謝?
僕らは何をしてるんだろうか。
感謝が何なのか堂々めぐりにならない説明を思いつかない。
小便器の間に貼られた、いつもきれいに使用していただきありがとうございます、は明らかに命令文だ。
感謝もまた指令性の一種かもしれない。
あらゆる感謝が。
そうして感謝から暑苦しさを剥ぎ取ったところに残るのは何なのか。